アメリカのANSI/TIA（ワーキンググループTR42.7）と国際的に活動しているISO/IEC（JTC1 SC25 WG3）では、合計3つの異なるバージョンの新しいコンポーネントカテゴリー「8」を開発しているため、最も多様な意見やメーカーの声明に遭遇します。テレガートナー社は、中立的な立場で技術的事実をわかりやすく伝えるという伝統を守り続けており、この技術記事もその一環です。

インテリジェントなモバイルエンドデバイスの急速な普及に伴い、伝送速度がますます高速化する傾向にあります。その結果、データの洪水に対応しなければならないバックボーンネットワークやデータセンターは、ますます厳しい状況に置かれています。イーサネット規格である10GBASE-Tが提供する毎秒10ギガビットのデータレートは、多くの場合、もはや十分ではありません。より高速にするには、Twinaxラインやグラスファイバーがありますが、Twinaxではライン長が短すぎ、グラスファイバーではコストが高すぎて普及しません。複数の10GBASE-Tリンクを1つの論理的な接続にすることは、適切なプロトコルを使用すれば可能ですが、これには多数のポートとスペースが必要となります。

米国では、ANSI/TIA標準化団体がカテゴリー8のケーブル部品を規定しています。ANSI/TIA-568.2に準拠したカテゴリー6A、6、5eのRJ45ジャックとの下位互換性があります。国際的な標準化団体であるISOとIECは、世界的に有効な2つのバリエーションを規定しています。カテゴリー8.1と8.2。

ISO/IECフォームリンククラスIのケーブルに準拠したカテゴリー8.1のコンポーネント。ISO/IEC 11801およびEN 50173のカテゴリー6A、6、5のRJ45嵌合面との下位互換性があります。 ISO/IECに準拠したカテゴリー8.2のコンポーネントは、リンククラスIIのケーブルを形成します。この規格では、異なる嵌合面が規定されており、互いに嵌合互換性はありません。カテゴリー8.2の部品は、カテゴリー8.1の部品よりもリザーブが大きく、それぞれの嵌合面を持つカテゴリー7Aおよび7の部品との下位互換性がある。カテゴリー8.2のコネクターは、既存のケーブルのRJ45ジャックとの下位互換性はありません。

TIAとISO/IECは、最大周波数、リンク長、接続内の最大コネクター数の仕様を統一しました。

最大30メートルの伝送路を、最大24メートルのケーブル経路（敷設ケーブル）と、両端に最大3メートルずつのパッチケーブルに分けます。

1つの伝送路には、最大2つのプラグ接続が可能です（2コネクターチャンネル）。また、機器同士の直接接続（Direct Connect、End-to-End Link）も考えられます。この場合、スイッチとサーバーなどの機器は、両端に現場で終端処理が可能なコネクターを備えた設置ケーブルを介して直接接続されます。